
山口県萩市の澄川酒造場が手掛ける「東洋美人 限定純米吟醸 醇道一途 愛山」は、希少な酒米「愛山」を50%精米で贅沢に使用し、ライチや白桃を思わせる華やかな香りと透明感のある芳醇な甘旨味が特徴です。
40代50代の日本酒愛好家に実飲レビューを交えながら、おすすめする理由や味わい、飲み方などを徹底解説します。
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東洋美人 限定純米吟醸 醇道一途 愛山とは
山口県萩市に蔵を構える澄川酒造場が、全国の日本酒ファンを魅了する銘酒「東洋美人」。その中でも、月毎に9種類の酒米を用い、それぞれの個性を最大限に引き出すことに情熱を注いだ限定シリーズが「醇道一途(じゅんどういちず)」です。
今回ご紹介する「東洋美人 限定純米吟醸 醇道一途 愛山」は、このシリーズの中でも特に人気の高い一本。栽培の難しさから「幻の酒米」とも呼ばれる希少な「愛山」を贅沢に使用し、そのポテンシャルを余すことなく引き出した純米吟醸酒です。
「醇道一途」という名は、4代目蔵元杜氏である澄川宜史氏が、初めて師事した但馬杜氏・米田幸市氏から授かった「何があろうと、今もこれからも酒造り一筋に生きていきなさい」という言葉に由来します。
この言葉は澄川氏の酒造りの原点となり、一本一本に込められた情熱と哲学を物語っています。
上質なものを知り、本質を見極める目を持つ40代・50代のお酒好きな男女にとって、「東洋美人 限定純米吟醸 醇道一途 愛山」は、まさに探していた一本と言えるでしょう。
その希少性、こだわり抜かれた製法、そして複雑で奥深い味わいは、日常を少し豊かに、そして特別な時間をさらに格上げしてくれるはずです。
「愛山」―幻と呼ばれる希少米の魅力
この日本酒の味わいの核となるのが、酒米「愛山」です。兵庫県で生まれたこの酒造好適米は、酒米の王様「山田錦」よりもさらに生産量が少なく、栽培も非常に難しいことから「幻の酒米」と称されています。
愛山の特徴は、米由来の上品で柔らかく透明感のある甘みと、ふくよかでまろやかな旨味、そしてそれらを支えるバランスの良い酸味にあります。この米で醸した日本酒は、特有の芳醇な香りと濃密な甘旨味を持ち、飲み込んだ後も長く美しい余韻が続く傾向があります。
「東洋美人 限定純米吟醸 醇道一途 愛山」では、この希少な愛山を掛米に50%まで磨き上げて使用。愛山の持つポテンシャルを最大限に引き出し、その魅力を存分に味わえる設計となっています。
この愛山の個性を最大限に引き出すことで、他の酒米では表現できない独特の味わいを実現しています。
蔵元のこだわりが光るスペックと製法
「東洋美人 限定純米吟醸 醇道一途 愛山」の品質を支えるスペックと製法を見ていきましょう。
項目 | 詳細 |
---|---|
原料米 | 麹米:山田錦(精米歩合40%) 掛米:愛山(精米歩合50%) |
特定名称 | 純米吟醸(実質は純米大吟醸クラス) |
アルコール度数 | 15.4〜16度前後 |
日本酒度 | 甘口 |
酸度 | 1.4(淡麗) |
製法 | 無濾過一回火入れ/生酒バージョンもあり |
容量 | 720ml、1.8L |
価格 | 720ml:1,650円(税込) 1.8L:3,300円(税込) |
注目すべきは精米歩合です。麹米には山田錦を40%まで、掛米の愛山は50%まで磨き上げています。これにより、雑味のないクリアな味わいと米の旨味を最大限に引き出しています。特定名称は純米吟醸ですが、この精米歩合は純米大吟醸の基準を満たしており、非常に贅沢な造りであることがわかります。
製法は、醪を搾った後に一度だけ火入れを行う「無濾過一回火入れ」が基本です。これは、醪(もろみ)を搾った後、濾過せず一度だけ火入れ(加熱殺菌)を行う方法で、品質の安定性を保ちながらも、生酒に近いフレッシュで豊かな風味を残すことができます。また、生酒バージョンも展開されています。
また、特別なバージョンとして「槽垂れ生」も限定でリリースされることがあります。これは搾り機の圧をかけずに自然と流れ出る部分だけを生のまま瓶詰めしたもので、より濃密なエキス感と芳醇な味わいが特徴です。
五感を満たす香り、味わい、余韻
「東洋美人 限定純米吟醸 醇道一途 愛山」は、その香り、味わい、余韻のすべてにおいて、飲む人を魅了する要素を備えています。
香り
グラスやおちょこに注ぐと、まずライチ、白桃、洋梨、マスカットを思わせる、非常に華やかでフルーティーな吟醸香が立ち上ります。
花のような甘い香りも感じられ、全体として非常に品格のある印象です。口に含むと、熟したリンゴのようなジューシーな含み香が鼻腔をくすぐります。
口当たりと味わい
口当たりは驚くほど滑らかで、マイルドかつスムースで、舌の上で柔らかくふっくらとした質感を感じさせます。
味わいの中心にあるのは、愛山特有の柔らかく透明感のある甘みと、芳醇で強い旨味。うっとりするような美しい甘みが口いっぱいに広がり、蜜の入ったリンゴやライチを思わせるジューシーで濃密な香味が感じられます。
単に甘いだけでなく、まろやかで芯のある旨味がしっかりと存在し、飲みごたえも十分です。
酸味とキレ
このお酒の素晴らしさは、甘旨味の豊かさだけではありません。
その奥から現れる可憐な酸味が、味わい全体に立体感を与え、絶妙なバランスを生み出しています。
飲み込んだ後には、ビシッとした酸味と上質な辛味が後口を引き締め、キレの良さを演出します。
このバランスの良さが、濃厚な味わいでありながら飲み飽きさせない秘訣と言えるでしょう。
余韻
飲み込んだ後には、ふんわりと柔らかな甘美な余韻が長く続きます。愛山の持つポテンシャルが見事に表現された、リッチで華やかなフィニッシュです。
飲み込んだ後には、ふんわりと柔らかな余韻が長く続きます。後口にはビシッとした酸味と上質な辛味が全体の印象をキリッと引き締め、バランスの良さを感じさせます。
全体の印象
芳醇な甘旨味、それを支える酸とキレ、そして華やかな香りが一体となり、非常に高い満足感を得られる一本です。熟成感も感じられ、落ち着いた雰囲気も持ち合わせているため、じっくりと時間をかけて向き合いたい、大人のためのお酒と言えます。
全体としては、濃厚な甘旨味と上質な酸味・辛味のバランスが絶妙で、飲みやすく満足感抜群の仕上がりとなっています。生酒バージョンでは、さらにフレッシュな質感と爽やかさが加わり、より春らしい軽快な印象を楽しむことができます。
醇道一途シリーズの特徴と位置づけ
「醇道一途」シリーズは、東洋美人の中でも特に日本酒の美味しさやお米による香りや味わいの違いを伝えることを目的としたシリーズです。
精米歩合50%の純米吟醸酒で展開され、月ごとに計9種の酒米を使用し、それぞれの酒米の特徴を最大限に活かしています。
このシリーズでは次のような酒米が使用されています。
- 山田錦:田布施産山田錦を使用、生酒特有のフレッシュで爽やかな口当たりと華やかな香り
- 雄町:雄町ならではの甘み、旨みのボリューム感。香り高く、フルーティーな味わいにキレの良さ
- 亀の尾:完全無農薬米独特の自然な酸味が特徴
- 羽州誉:山形県の高木酒造が育成した酒米。華やかなフルーティーさとお米の味わい
- 酒未来:同じく高木酒造が育成した酒米。優しい口当たりながらボリューム感のある旨み
- 愛山:芳醇、甘さが特徴で味わい深く、ピュアな甘味の余韻が美しく広がる
- 千本錦:香り高く、すっきりとした味わいが特徴
- 西都の雫:山口県のオリジナル酒米。香りは穏やかで上品、エキス感に溢れたジューシーな味わい
「愛山」バージョンは、このシリーズの中でも特に人気が高く、愛山の特徴である芳醇な甘みと深い味わいを最大限に引き出したお酒として評価されています。
澄川酒造場について
澄川酒造場は山口県萩市に位置する酒蔵で、1921年(大正10年)の創業以来、100年以上の歴史を持ちます。元々は米問屋でしたが、親戚筋の酒蔵を引き継いだことから酒造りを始めました。
4代目蔵元杜氏の澄川宜史氏は、東京農大在学中に山形県の高木酒造(十四代で有名)で学外実習を受け、高木顕統氏の酒造りに強い感銘を受けました。卒業後、蔵元に戻った宜史氏は、高木氏の教えを守りながら丁寧な酒造りに挑み、蔵の改革に取り組みました。
2001年に蔵元杜氏に就任した宜史氏は、自ら酒瓶を担いで首都圏の酒販店や飲食店に売り込みを掛け、ブランド構築を進めました。その努力が実を結び、「東洋美人」は人気銘柄へと成長しました。
しかし、2013年7月の集中豪雨で蔵傍の田万川が決壊し、酒蔵の機械や新築の貯蔵庫が浸水流失するという壊滅的な被害を受けました。全国の酒蔵、酒販店、飲食店やボランティア1500人の支援により、年内に蔵の改修を済ませ新酒の仕込みにこぎつけ、2014年には3階建ての新蔵を建設して見事に復活しました。
澄川酒造場の酒造りのモットーは「王道の日本酒造り」。「お酒は稲をくぐり抜けた水でありたい」という思いのもと、華やかでいながら上品で、透明感のある綺麗な味わいを追求しています。
おすすめの飲み方と料理ペアリング
「東洋美人 限定純米吟醸 醇道一途 愛山」のポテンシャルを最大限に引き出すためには、飲み方と合わせる料理にも少しこだわりたいところです。
飲み頃温度
蔵元も推奨するように、13℃~16℃程度にしっかりと冷やして飲むのがおすすめです。この温度帯で、華やかな香りが最もよく立ち、味わいの広がりとキレのバランスが最適になります。
料理とのペアリング
このお酒は、その芳醇な甘旨味としっかりとした酸味から、幅広い料理と合わせることが可能です。
- 刺身やカルパッチョなどの繊細な味わいの料理:刺身やカルパッチョなど、素材の味を活かした料理と合わせると、お酒の持つ繊細さやフルーティーさが引き立ちます。
- 旨味のある料理:白身魚のポワレ、鶏肉のクリーム煮など、旨味のしっかりした料理とも好相性です。
- 少し濃い味付けの料理:甘旨口の日本酒は、意外にも少し濃い味付けの料理と良く合います。例えばマーボ茄子や、チーズ(特にクワトロフォルマッジ)などは、お酒の甘旨味と料理のコクが見事に調和します。
食中酒として様々なシーンで活躍しますが、まずはこのお酒単体で、その華やかな香りと芳醇な味わいをじっくりと堪能するのもおすすめです。
40代50代のお酒好きにおすすめする理由
数ある日本酒の中でも、「東洋美人 限定純米吟醸 醇道一途 愛山」が特に40代・50代のお酒好きな男女におすすめなのは、次のような理由があるからです。
希少性と限定感
「幻の酒米」と呼ばれる愛山を使用し、生産量も限られている限定品であること。手に入れること自体に価値があり、特別な体験を提供してくれます。本物志向の強い世代の心をくすぐる要素です。
味わいの複雑さと飲みやすさの両立
濃厚な甘旨味がありながらも、透明感のある甘みと程よい酸味・辛味のバランスが取れており、飲み飽きしない味わいが特徴です。日本酒に対する理解が深まる年代にふさわしい、奥行きのある味わいを楽しめます。
コストパフォーマンスの高さ
純米大吟醸クラスのスペックを持ちながら、720mlで1,650円、1.8Lで3,300円という比較的手に取りやすい価格設定は、同クラスの日本酒と比較しても非常にリーズナブルです。
品質に見合った、あるいはそれ以上の価値を感じられる点は、賢い消費を心掛ける40代50代にとって大きな魅力です。
ストーリー性
蔵元の「醇道一途」に込めた想いや、災害からの復活ストーリーなど、背景にある物語も味わいを深くします。ただ美味しいだけでなく、共感や感動を伴う飲用体験が得られます。
贈り物としての適性
希少米と丁寧な醸造が生み出す上質な味わいや品質の高さは、大切な人への贈り物としても最適です。特別な日の乾杯酒としても、場を華やかに彩ってくれるでしょう。
まとめ:特別な時間を演出する愛山の芸術品
「東洋美人 限定純米吟醸 醇道一途 愛山」は、山口県・澄川酒造場が、希少な酒米「愛山」のポテンシャルを最大限に引き出し、「醇道一途」の精神で丁寧に醸し上げた、まさに芸術品とも呼べる限定純米吟醸酒です。
ライチや白桃を思わせる華やかな香り、滑らかな口当たりから広がる芳醇で透明感のある甘旨味、それを引き締める可憐な酸、そして長く続く美しい余韻。そのすべてが絶妙なバランスで調和し、飲む人に高い満足感を与えてくれます。
希少性、上質な味わい、ストーリー性、そしてコストパフォーマンス。40代・50代のお酒好きな男女が求める要素を兼ね備えたこの一本は、日常の喧騒を忘れさせてくれる、特別な時間をもたらしてくれることでしょう。
ぜひ一度、しっかりと冷やして、その奥深い魅力をご自身の五感で確かめてみてください。きっと、忘れられない一本になるでしょう!
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