
2024年4月2日、キリンビールから17年ぶりとなるスタンダードビールの新ブランド「キリンビール 晴れ風」(以下、晴れ風)が全国で発売されました。
発売直後から大きな注目を集め、キリンビール過去15年のビール類新商品で最大の売り上げを達成するなど、ビール市場に新たな風を吹き込んでいます。
この記事では、そんな「晴れ風」がなぜこれほどまでに支持されるのか、その特徴、こだわりの味わい、ユニークな社会貢献活動、そして気になる実売価格まで、あらゆる角度から徹底的に解説していきます!
当サイト独自レビュー!|さっぱり系 脱個性的ビール

総合オススメ度:6点!
総評:グラスに注いだときの泡立ちは立地でその後の美味しさを予感させます。
一口飲むと・・・先に苦味。そして旨味。フルーティーさはあまり感じられません。
後口はさっぱり、ほのかな苦味が残ります。
さっぱり系の脱個性的ビールって感じです!



基本的にさっぱりしたビールね!

ビールが苦手な人にいいのかな?

いい泡立ち!
基本的にさっぱりしたビールね!

コンセプトにもある通り、苦味も酸味も控えめ!
ビールが苦手な人にいいのかな?

「晴れ風」とは? – 開発背景とブランドコンセプト
17年ぶりの新ブランド誕生の経緯
「晴れ風」は、プレミアムビールやクラフトビール、既存ブランドの派生品を除くと、キリンビールにとって実に17年ぶりとなるスタンダードビールの新ブランドです。
2023年10月の酒税改正によるビールカテゴリーの活性化や、コロナ禍を経たライフスタイル・価値観の変化といった時代背景を踏まえ、「今、この時代にこそ求められているビールを届けたい」という強い思いから開発がスタートしました。
キリンビール社長の堀口英樹氏は、「新しい価値観のビールを届けたい」との思いから、当時入社5年目の若手社員を商品開発担当に抜擢したことも話題となりました。
ブランド名とキリンビールの戦略
「晴れ風」という名前には、「お客様や世の中を晴れやかにし、いい風を吹かせたい」「晴れた空の下で気持ちよく飲んでほしい」という願いが込められています。
キリンビールは、1990年に誕生し長年愛されてきた「一番搾り」とともに、この「晴れ風」を将来の第2の柱へと成長させる戦略を掲げており、初年度の販売目標は約430万ケース、将来的には一番搾りの半分かそれ以上の規模を目指すとしています。
「晴れ風」の味と特徴を徹底解剖

「晴れ風」の最大の魅力は、その味わいです。
「ビールとしてのうまみや飲みごたえ」と「飲みやすさ」という、ともすれば相反する要素を見事に両立させている点が、現代の消費者の嗜好を捉えています。
味わいのコンセプト:「究極の食中酒」
キリンビールのマスターブリュワー田山智広氏は、「晴れ風」について「バランスを大事にして、あまりビールを主張しないビール」と説明しています。
食事と一緒に楽しむシーンが増えている現代において、「晴れ風」はまさに「究極の食中酒」とも言える存在です。自己主張しすぎないその味わいは、繊細な日本食とも非常に相性が良いとされています。
中味開発担当の東橋鴻介氏は、「ビールは酸味や苦みが大事な要素だが、あえて酸味や苦みを抑え、飲みやすさに振り切った」と語っており、その結果、ビールのうまみが十分にありながら、まろやかかつ繊細な味わいで飲みやすいという、新しいバランスが実現されました。
おいしさを実現する3つのキーポイント
この「晴れ風」ならではの味わいは、主に以下の3つの要素によって支えられています。
1、麦芽100%へのこだわり

副原料を一切使用せず、麦芽100%で丁寧に麦のうまみを引き出すことにより、雑味のないきれいな味わいを実現しています。
これにより、麦本来の芳醇な風味とコクがストレートに感じられます。
2、日本産希少ホップ「IBUKI」の採用

爽やかな柑橘香が特徴の日本産希少ホップ「IBUKI(いぶき)」を使用しています。
「IBUKI」はキリンが長年育成に携わってきたホップで、その添加タイミングにも工夫を凝らし、ホップの香りが強すぎず、穏やかで奥ゆかしく香るように設計されています。
3、酸味の抑制によるまろやかさ
ビールの「飲みにくさ」に繋がることがある過度な酸味を抑えるため、仕込工程と発酵工程で特別な工夫を凝らしています。
これにより、口当たりが非常にスムースで、まろやかな味わいが楽しめます。

基本情報

- アルコール分: 5%
- 純アルコール量: 350ml缶あたり14g、500ml缶あたり20g
- 原材料: 麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ
晴れ風の味わいと評価
では実際飲んでみた感じはどうだったのでしょうか?
もう少し細かく実飲レビューしていきます!

見た目
グラスに注ぐとリッチな泡立ちと、綺麗でクリアな黄金色のボディが印象的です。
香り
グラスに注いでから感じられるホップの香りはかなり控えめ。人によっては感じられないかも?と思うほどほのかな香りです。一口含んでみても、香りはあまり主張しない。
希少な国産ホップ「IBUKI」によって、穏やかに奥ゆかしく綺麗に香るビールに仕上げた、と言う通りの香りになっています。(参照:KIRIN)
味わい
一口飲むと最初に爽やかな苦味を感じます。フルーティーさは目立たず、麦芽の旨味を感じつつ、さっぱりした後口でフィニッシュ。
クラフトビールに見られるような特徴的なビールではなく、自己主張のないバランスを重視したあっさりさっぱり型のビールという感じです。
従来のビールに慣れた人や、IPAなどの個性の強いクラフトビールを好む人にはさっぱりしすぎていると思われそう。
でも逆に、ビールを普段飲み慣れない人や、女性に受けそうです。
実際に、CCC MK HOLDINGS の統計では、
「「晴れ風」購買者は40~50代の女性から特に人気が高く、趣味1位もお酒、アンケートで飲酒頻度を毎日、週2~4回と答えている方が多く、お酒を飲むことが好きな方が特に多い
」
ということが示されています。(引用:CCC MK HOLDINGS)
自己主張しないその飲みやすさが評価されているのがわかりますね!
メーカーの開発コンセプトと味わい
キリンビール マスターブリュワーの田山智広氏は、晴れ風について「バランスを大事にして、あまりビールを主張しないビール」と説明。「味の個性を楽しむビールがたくさんある一方で、食事と一緒に楽しむシーンも増えている。晴れ風は究極の食中酒ともいえる」と話しています。
中味開発担当の東橋鴻介氏は「ビールは酸味や苦みが大事な要素だが、あえて酸味や苦みを抑え、飲みやすさに振り切った」と開発コンセプトを説明。「ビールのうまみが十分にありながら、まろやかかつ繊細な味わいで飲みやすい」特徴があります。
実際に飲んだ人はどう思ったの?
実際に「晴れ風」を飲んだ人からは、その味わいについて多くの声が寄せられています。
CMに出演する内村光良さんは「本当に晴れやかな風のように体の中を駆け抜けていき、気持ちいい
」、天海祐希さんは「ちゃんとビールですっていう主張があるけれどもキレ味がある
」、今田美桜さんは「爽やかな感じだけどビールのキレとコクがグッと来る
」、目黒蓮さんは「本当においしくて、早く発売されて皆さんとこのおいしさを共有したい
」とそれぞれ感想を述べています。(引用:Impress Watch)
一般の消費者からも、
- 「
私の個人的な感覚ですが、爽やかでとても飲みやすいです。というのも甘さを感じるぐらい。普段、一番搾りとかコクを感じるのが好みですが、こちらもコクを感じつつ飲みやすいので、すぐに飲み干してしまいます。本格的にビール好きな方からしたら、物足りないのかも。ビールがあまり得意ではない方には良さそうです。
」(引用:リカオーヤフー店) - 「
ビール特有の苦味が柔らかく、でもこくのある呑みやすいビールです。さっぱり系のお料理にもこってりした料理にも合います。毎晩、晩酌がすすみます笑
」(引用:逸酒創伝) - 「
このビール 爽やかで美味しくて 何度もリピート注文しています。 缶の見た目も良いですね!
」(引用:リカーBOSS 楽天市場店)
といった評価が多く聞かれます。
特に、ビールを普段から飲む層だけでなく、最近ビール類をあまり飲んでいなかった層からの支持も厚く、その飲みやすさが幅広い層に受け入れられていることがうかがえます。

「晴れ風」の大きな魅力:「晴れ風ACTION」による社会貢献
「晴れ風」は、その味わいだけでなく、ユニークな社会貢献活動「晴れ風ACTION」でも注目を集めています。
これは、昔からビールを楽しむシーンを彩ってきた日本の風物詩(お花見や花火など)を守り、未来へとつないでいくための取り組みです。
取り組みの背景と目的
100年以上にわたり、ビールは多くの人々にお花見や花火といった日本の風物詩とともに楽しまれてきました。
しかし近年、自治体の資金難や少子高齢化、気候変動などの影響で、これらの風物詩を維持・継承することが困難になり、消失の危機にある地域も少なくありません。
そこで「晴れ風」は、「ビールを飲むよろこびを広げてくれた日本の風物詩への恩返し」として、売上の一部をこれらの保全・継承活動に寄付することを決定しました。
この活動を通じて、そこに集う人々の笑顔を未来につなげていきたいという思いが込められています。
寄付の仕組み
「晴れ風ACTION」への参加方法は主に2つあります。
- 商品購入による自動寄付
- 「晴れ風」350ml缶1本につき0.5円
- 「晴れ風」500ml缶1本につき0.8円
- 飲食店提供の中びん1本につき0.8円、3Lペットボトル1本につき4.8円
これらが自動的に寄付されます。
- 「晴れ風コイン」によるユーザー参加型寄付
- 商品パッケージ裏面のQRコードなどから専用サイトにアクセスすると、1日1回0.5円分の「晴れ風コイン」が無料で付与されます(晴れ風の購入に関わらず参加可能)。
- ユーザーはこのコインを使って、応援したい自治体を選んで寄付することができます。

買って社会貢献できるっていうのはいいね!

活動実績と今後の展開
- 第1弾「桜の保全活動」
- 2024年4月からスタート。全国の公募で選ばれた自治体(当初43自治体、その後拡大)の桜の植樹や保全活動に寄付されます。発売1ヵ月で寄付金総額は目標額の約9割を超える3,700万円に到達し、2025年の桜の保全活動における目標金額は8,000万円に設定されています。
- 第2弾「花火の支援」:
- 2024年の第2弾として、日本全国の「花火」をテーマにした応援活動が予定されています。
今後も、桜をはじめとする日本の風物詩の支援に継続して取り組んでいく方針です。
- 2024年の第2弾として、日本全国の「花火」をテーマにした応援活動が予定されています。
この「晴れ風ACTION」に対しては、「桜を守る活動を応援したい」「毎日楽しく参加している」など、消費者からの共感の声が多く寄せられています。
パッケージデザインのこだわり
「晴れ風」のパッケージは、そのコンセプトを体現するデザインとなっています。


堂々と配されたキリンの聖獣麒麟と、独自の鮮やかなブルーのカラーリングが特徴です。このデザインは、「晴れた空の下で飲むビール」というコンセプトに合致するものを100種類以上の案の中から選び抜かれたもので、品質感と現代性を兼ね備えています。
また、パッケージ裏面には「晴れ風ACTION」専用サイトへ遷移できるQRコードが印刷されており、消費者が手軽に社会貢献活動に参加できる工夫も凝らされています。
「晴れ風」の実売価格とラインナップ
「晴れ風」は、350ml缶と500ml缶の2つのラインナップで展開されており、価格はオープン価格です。
実際の販売価格は店舗によって異なりますが、一例としてAmazonのオンラインストアでは、2025年5月時点でキリン 晴れ風 缶 350ml 1ケース(24本)」が5,320円(税込)、1本あたり約222円で販売されています。
全国のスーパーマーケット、コンビニエンスストア、酒類販売店、ECサイトなどで購入可能です。

市場での反響と販売実績
「晴れ風」は発売以来、市場で大きな反響を呼んでいます。
驚異的な販売スピード
発売から約1ヵ月で販売数量が200万ケースを突破。
これはキリンビール過去15年のビール類新商品で最大の売り上げとなっています。
年間販売目標の大幅超過
2024年の年間販売目標430万ケースに対し、実績は576万ケースと大幅に上回りました。
2025年のさらなる目標
2025年の販売目標は前年比16%増の670万ケースに設定されています。
飲用者数の拡大
発売から1年間でビール類の飲用者の3分の1にあたる約1650万人以上が購入したと推計されています。
好調の要因
この好調ぶりは、以下の要因が複合的に作用した結果と考えられます。
- 味わいへの高評価
- 「ビールとしてのうまみや飲みごたえ」と「飲みやすさ」を両立したバランスの良い味わいが、幅広い層から支持されました。
- 効果的なプロモーション
- 17年ぶりの新ブランドとして大規模な広告出稿を行い、X(旧Twitter)では約280万件の発話が生まれるなど、発売前から大きな話題を呼びました。
- 「晴れ風ACTION」への共感
- 日本の風物詩を守るという社会貢献活動が、特に若年層を含む新たな顧客層の心に響きました。実際に20〜30代の購入理由の2割弱が「風物詩を守っているから」というデータもあります。
この結果、「晴れ風」はビールを普段よく飲む層だけでなく、最近ビール類を敬遠していた層や、これまであまりビールに関心がなかった若年層、そして中高年の旧ビール愛飲層など、新たな顧客層の開拓にも成功しています。
販売好調を受け、キリンビールは当初の製造工場に横浜工場を加え、7工場体制で増産体制を強化しています。
「晴れ風」はどんな人におすすめ?
これまでの情報を踏まえると、「晴れ風」は以下のような方に特におすすめです。
- 飲みやすいビールを求めている方
- ビール特有の苦味や酸味が抑えられているため、非常にスムーズに飲めます。
- 食事と一緒にビールを楽しみたい方
- 「究極の食中酒」を目指した味わいは、和食をはじめ様々な料理と好相性です。
- ビールの苦味やクセが少し苦手な方
- クリアで雑味がなく、後味もすっきりしているので、ビール初心者にも試しやすいでしょう。
- 社会貢献に関心がある方
- 「晴れ風ACTION」を通じて、飲むことで日本の美しい風物詩の保全に参加できます。
- 新しい味わいや話題の商品を試してみたい方
- 17年ぶりの新ブランドとして、ビール市場に新しい風を吹き込んでいます。
まとめ
キリンビール「晴れ風」は、17年ぶりという期待感だけでなく、現代の消費者のニーズを的確に捉えた「味わい」、そして時代に即した「社会貢献活動」という2つの大きな魅力を兼ね備えたビールです。
麦芽100%のうまみ、日本産希少ホップ「IBUKI」の香り、そして徹底的に追求された飲みやすさ。これらが織りなす絶妙なバランスは、多くの人々を魅了し、ビール市場における新たなスタンダードとなる可能性を秘めています。
飲むよろこびを分かち合い、さらに日本の美しい風景を未来につなぐ。そんな「晴れ風」を、ぜひ一度手に取って、その名の通り晴れやかな気分を味わってみてはいかがでしょうか?
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