
【菱湖 純米 コシヒカリ】新潟の恵みが詰まった「芳醇旨口」の日本酒を徹底解剖!
新潟県新潟市西蒲区に蔵を構える峰乃白梅酒造。約400年の歴史を持つこの老舗蔵が、新たな挑戦として生み出したのが「菱湖(りょうこ)」ブランドです。
その中でも特に注目を集めているのが、地元産コシヒカリを100%使用し、あえて米を磨きすぎない低精白で醸した「菱湖 純米 コシヒカリ」。
特約店・季節限定でリリースされるこの日本酒は、蔵元の「原点回帰」の想いと、新潟の豊かな自然の恵みが凝縮された一本です。
この記事では、「菱湖 純米 コシヒカリ」の背景にあるストーリーから、こだわりの製法、そして気になる味わいやおすすめの楽しみ方まで、その魅力を余すところなくご紹介します!
当サイト独自レビュー!|濃醇旨口で、どこか馴染みのまろやかさ

総合オススメ度:8.5点!
総評:濃醇でまろやか、お米由来の甘みと旨みを楽しめるお酒。濃醇旨口って言葉がよく似合う。
とてもバランスよく飲みやすい!
癖のあるお酒に飽きた時にオススメのお酒となっています!



癖のあるお酒に飽きたときにいいかも!

低精米ならではの濃醇かつ滑らかな飲み口がたまらない! 芳醇旨口って感じだね!

まろやかで飲みやすいお酒ね!
癖のあるお酒に飽きたときにいいかも!

お米の旨みと甘みを楽しめるお酒だね!
低精米ならではの濃醇かつ滑らかな飲み口がたまらない! 芳醇旨口って感じだね!
峰乃白梅酒造の歴史と「菱湖」ブランド誕生の背景
峰乃白梅酒造は、寛永年間(1624~1644年)に創業した、新潟県内で2番目に古い歴史を持つ酒蔵です。
かつては「越乃寒梅」「雪中梅」とともに「越後三梅」と称され、淡麗辛口の日本酒で地酒ブームを牽引した実績があります。
しかし、時代の変化とともに多様化する日本酒の嗜好に応えるべく、2015年に新たなブランド「菱湖」を立ち上げました。
これは、従来の淡麗辛口とは一線を画す、米の旨みと綺麗な甘みを引き出した「芳醇旨口」の酒質を目指す挑戦でした。
「菱湖」という名は、蔵の地元である新潟市西蒲区福井(旧福井村)出身で、幕末の三筆と称された書家・巻菱湖(まき りょうこ)に由来します。
商品ラベルの書体も巻菱湖の直筆から採用されており、郷土の偉人への敬意と、地域に根差した酒造りへの想いが込められています。
この新ブランドの酒造りを担うのは、福島県会津若松市出身の若手杜氏・井島健司氏です。
伝統を守りつつも、現代の感覚を取り入れた酒造りで注目されています。
「菱湖 純米 コシヒカリ」― 原点回帰とテロワールの追求
「菱湖 純米 コシヒカリ」は、「原点回帰」をテーマにしたシリーズの第一弾として誕生しました。
そのコンセプトは、蔵が位置する土地の恵みを最大限に活かし、地域に根ざした酒造りの原点に立ち返るというものです。
地元産コシヒカリ100%へのこだわり

このお酒の最大の特徴は、蔵元の地元である新潟市西蒲区福井産のコシヒカリを100%使用している点です。
使用されるコシヒカリは、蔵からわずか500mという近さにある特別な水田で、地元の農家によって丁寧に栽培されています。
水と米の調和 ― テロワールの表現

特筆すべきは、その水田に流れ込む水が、日本酒の仕込み水と同じ角田山(かくだやま)の伏流水であることです。
米を育む水と酒を醸す水が同じであることにより、土地の個性を色濃く反映した「テロワール」の表現を追求しています。
日本酒の約80%は水で構成されるため、この米と水の調和は、味わいに純粋で力強い個性を与えます。
あえて磨かない「低精白90%」の挑戦

酒造りにおいては、米の表層部を磨いて雑味を取り除くのが一般的ですが、「菱湖 純米 コシヒカリ」では、あえて精米歩合を90%に抑えています。
これは、酒造好適米ではなく食用米であるコシヒカリの米本来の旨みや甘みを最大限に引き出すための挑戦的な試みであり、「削らなくても美味しい」という自信の表れとも言えます。
「菱湖 純米 コシヒカリ」の味わいと香り
多くのこだわりが詰まった「菱湖 純米 コシヒカリ」。
その気になる味わいは、まさに「芳醇旨口」という言葉がしっくりくるものです。
香り
香りは穏やかで派手さはありませんが、お米由来の優しい香りや、清涼感を感じさせるニュアンスがあります。
味わい
口に含むと、まずコシヒカリならではの柔らかな米の旨みと、綺麗な甘みがふわりと広がります。
低精白ならではの濃醇さと滑らかさを感じさせつつも、重すぎたりクドさを感じさせたりすることはありません。まろやかさがたまりません。
むしろ、菱湖ブランドに共通するスッキリとした飲み口の綺麗さが両立しており、バランスの良さが際立ちます。
とても飲みやすいので、癖の強いお酒に飽きたときにも良いでしょう!
余韻
飲んだ後も、優しい甘みの余韻が長く続くのが特徴です。飲み飽きしないいいお酒となっています。
まさに、米のポテンシャルを巧みに引き出した、蔵元の意欲作と言えるでしょう。
おすすめの飲み方と料理ペアリング
「菱湖 純米 コシヒカリ」は、飲む温度帯によってさまざまな表情を見せてくれるのも魅力の一つです。
冷やして(5℃~10℃)
スッキリとした飲み口になり、米の旨みと甘みがクリアに感じられます。
特に暑い季節には、ロックで楽しむのもおすすめです。
常温(15℃~20℃)
お米の持つ本来のまろやかな旨みや甘みが最もバランス良く感じられる温度帯です。
ぬる燗(40℃~45℃)
甘みがよりふくらみ、柔らかく優しい印象になります。ホッとする味わいで、寒い時期には特におすすめです。
料理との相性
食中酒としても優秀で、幅広い料理と合わせやすいのが特徴です。



和食全般
米の甘みや旨みがしっかりしているため、煮物(肉じゃが、筑前煮など)や照り焼き、豚の角煮といった、やや甘めの味付けの料理と好相性です。白身魚の煮付けなども良いでしょう。
家庭料理
優しい味わいは、日常の食卓に並ぶ家庭料理にも寄り添います。
意外な組み合わせ
チーズなどの乳製品とも相性が良く、クリームチーズやカマンベールチーズなどと合わせると、日本酒の甘みとチーズのコクが互いを引き立て合います。
商品スペック詳細

項目 | 詳細 |
特定名称 | 純米酒 |
原料米 | コシヒカリ(新潟市西蒲区福井産)100% |
精米歩合 | 90% |
アルコール度数 | 15度 |
日本酒度 | -4 |
酸度 | 1.5 |
アミノ酸度 | 1.0 |
製造元 | 峰乃白梅酒造株式会社 |
杜氏 | 井島健司氏 |
容量と価格(税込) | 1.8L:3,520円 / 720ml:1,870円 |
入手方法と限定性について
「菱湖 純米 コシヒカリ」は、特約店限定で販売されている商品です。また、季節限定品(例年3月頃のリリース)でもあるため、見かけた際にはぜひ手に入れておきたい一本と言えるでしょう。
正規の取扱店(地酒専門店など)での購入をおすすめします。
「菱湖」シリーズの今後の展開
この「菱湖 純米 コシヒカリ」は、峰乃白梅酒造が掲げる「原点回帰」シリーズの第一弾です。
好評を受け、第二弾として地元産五百万石を使用した「菱湖 五百万石」もリリースされるなど、今後も地域に根ざした米作り、酒造りの展開が大いに期待されます。
菱湖ブランドには、他にも山酒4号や出羽燦々、備前雄町といった酒造好適米を使用した様々なラインナップがあり、それぞれ異なる米の個性を楽しむことができます。
「純米 コシヒカリ」は、その中でも食用米であるコシヒカリを使い、かつ最も低い精米歩合で醸すという点で、ユニークな存在感を放っています。
まとめ:新潟のテロワールを味わう、唯一無二の一杯
峰乃白梅酒造の「菱湖 純米 コシヒカリ」は、伝統ある蔵元が新たな価値観で醸す、まさに挑戦とこだわりが詰まった日本酒です。
- 蔵から500mの地元産コシヒカリ100%使用
- 仕込み水と同じ伏流水で育った米
- あえて磨かない90%精米で米の旨みを最大限に
- 濃醇でありながらクドさのない綺麗な甘みと旨み
- 特約店・季節限定の希少性
これらの要素が融合し、飲む人に新潟・福井の豊かな自然と、造り手の情熱を伝えてくれます。
普段日本酒を飲み慣れている方はもちろん、芳醇なタイプの日本酒を試してみたい方にもおすすめです。
この土地でしか生み出せない、唯一無二の味わいを、ぜひ一度ご堪能ください!
▶︎ 「菱湖 純米 コシヒカリ」を探すならこちら >>
【関連記事】
新潟・峰乃白梅酒造が醸す秋限定酒「菱湖 純米大吟醸 備前雄町 ひやおろし」。メロンやバナナを思わせる芳醇な香りとまろやかな旨味、実売価格、おすすめの飲み方、蔵元のこだわりを詳しくご紹介しています。
