
「驚安の殿堂」でお馴染みのドン・キホーテ。食料品から雑貨まで幅広い品揃えが魅力ですが、実はワインコーナーも高コスパで侮れません。
そんなわけで、先日ワインが飲みたくて歩いている時にこんなふうに紹介されているワインを見つけました。


580円ならいいな! と思って買ってみたよ!
このように、580円(税抜)とひときわ目を引いたのが、スペイン産のスパークリングワイン「カステルフィーノ・カヴァ・ブリュット・トラディショナルメソッド」です。
しかも瓶内二次発酵とか書いてあるし・・・・。なんだか美味しそうですよね。
そんなことで買ってみました!
でも、実際のところ・・・「この価格で本当に美味しいの?」「どんな味がするの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、40代・50代のお酒好きな男女に向けて、ドン・キホーテ限定とも言われるこのカヴァの特徴や味わい、楽しみ方を実飲しながら徹底的に掘り下げていきます!
当サイト独自レビュー!|高コスパだがオススメするには「?」

残念!
総合オススメ度:1点!
総評:値段は580円(税抜)と魅力的ですが、味はちょっと残念だったかな。
ドライで飲みやすさはあるんだけど、イヤな感じの後味が残ります。泡も他のスパークリングに比べて荒い泡立ち。
ドライなのに全体にスッキリしない。ちょっと不思議な味わい。
決して飲めない味じゃないんだけど、オススメするにはちょっと厳しいワインでした!

むむむ・・・
ドライさは評価できるんだけど、後味がなんだか機械っぽい!?

全体的にスッキリしないよね・・・

全体的にスッキリしないよね・・・
「カステルフィーノ・カヴァ・ブリュット」基本情報
独自評価では低くなってしまいましたが、ここからは客観的にこのワインについてお話ししていきたいと思います。まずは、このワインの基本スペックを確認していきましょう!

特筆すべきは、シャンパンと同じ「トラディショナルメソッド(瓶内二次発酵)」で造られている点です。
これは、ベースとなるワインを瓶詰めし、糖と酵母を加えて瓶内で二次発酵させる手間のかかる製法で、きめ細かく持続性のある泡立ちと、複雑な風味を生み出します。
この製法を採用したスパークリングワインが500円台で購入できるというのは、驚異的なコストパフォーマンスと言えるでしょう。
また、ドン・キホーテの広報担当者によると、2023年12月1日から2024年11月30日の期間で12万4000本も売れている大ヒット商品とのことです。
この数字からも、安定した人気があることがうかがえます。
味わいの特徴:ポジティブ面とネガティブ面
多くのレビューや情報を元に、カステルフィーノ・カヴァ・ブリュットの味わいの特徴を、良い点と少し気になる点に分けて見ていきましょう。
ポジティブな側面
- 圧倒的なコストパフォーマンス:最大の魅力は何と言っても価格です。缶ビール2本分程度の値段で、伝統製法のスパークリングワインが楽しめます。
- 爽やかな果実味と酸味:香りは控えめながら、青リンゴや洋ナシ、柑橘系のニュアンスが感じられます。味わいはキリッとした辛口で、フレッシュな酸味が特徴です。
- 軽快な飲み口:アルコール度数も11.5%と標準的で、重すぎず軽快な飲み口です。暑い日にはビール代わりにゴクゴク楽しめるドライさがあります。
- そこそこの泡立ち:価格を考えれば、泡のキメ細かさや持続性も十分健闘していると言えるでしょう。
- 汎用性の高さ:食事を選ばず、様々な料理と合わせやすいのが特徴です。そのまま飲むのはもちろん、オレンジジュースと割って「ミモザ」にしたり、カシスリキュールを加えて「キール・ロワイヤル」にするなど、カクテルベースとしても活用できます。
ネガティブな側面(留意点)
- 香りの弱さ・複雑性の欠如:本格的なシャンパンや高価格帯のカヴァと比較すると、香りのボリュームは小さく、複雑さや深みには欠けます。香りの持続性も短いと感じるかもしれません。
- 味わいのシンプルさ:良く言えばスッキリ、悪く言えば単調と感じる可能性があります。深いコクや長い余韻を期待するのは難しいでしょう。
- 個性的な風味の指摘:Vinicaのレビューで、「
手頃なスパークリングワインによくあるマヨネーズの風味がある
※」や「余韻にオイリーさが感じられる
※」(※ 引用:Vinica)を指摘する声がありました。このような声の背景には、酵母由来の香りや、ワインの成分バランスによるものかもしれませんが、好みが分かれる可能性があります。(※注:機械的な後味という個人的な評価とは別に、レビューで見られる表現を記載しています)
総じて、価格を考えれば十分な品質を持っている一方で、高級スパークリングワインのような複雑性やエレガンスを求めるワインではない、という点が共通認識のようです。
日常的に気軽に楽しむ、あるいは仲間とワイワイ飲むようなシーンに向いていると言えるでしょう。
「カヴァ」とは?知っておきたい基本知識
ここで、カステルフィーノが属する「カヴァ」について少し触れておきましょう。
カヴァは、スペインで造られるスパークリングワインのことで、特定の地域(主にカタルーニャ地方)で、定められたブドウ品種(主にマカベオ、チャレッロ、パレリャーダ)を使用し、シャンパンと同じ瓶内二次発酵で造られたものだけが「D.O.カヴァ」を名乗ることができます。
カヴァとシャンパンの違い
項目 | カヴァ | シャンパン |
---|---|---|
生産国 | スペイン | フランス |
主要産地 | カタルーニャ地方 | シャンパーニュ地方 |
主要品種 | マカベオ, チャレッロ, パレリャーダ | シャルドネ, ピノ・ノワール, ピノ・ムニエ |
価格帯 | 比較的安価 (1,000円台~) | 比較的高価 (数千円~) |
味わい | フルーティで酸味穏やか | 複雑でシャープな酸味 |
カヴァは、シャンパンに比べて温暖な気候で育ったブドウを使うことが多く、果実味豊かで酸味が比較的穏やかな、親しみやすい味わいのものが多いのが特徴です。それでいて製法は本格的なため、「コスパの良いスパークリングワイン」として世界中で人気があります。
カヴァには次のような熟成期間による分類もあります。
ブランド名 | 条件 |
---|---|
ノン・ヴィンテージ | 最もスタンダードなカヴァです。最低9ヶ月以上の瓶内熟成が必要です。 |
ヴィンテージ | 単一年のブドウで作られたカヴァです。こちらも最低9ヶ月以上の瓶内熟成が必要です。 |
リゼルヴァ | 最低18ヶ月以上の瓶内熟成が必要なワンランク上のカヴァ。泡立ちがきめ細やかになり、味わいもより繊細で深みが増してきます。 |
グラン・リゼルヴァ | 最低30ヶ月以上の瓶内熟成が必要なカヴァ。その中でも残糖分量が12g/l未満の辛口のもののみが「グラン・レゼルバ」を名乗ることができます。 |
カヴァ・デ・パラヘ・カリフィカード | 2017年に新しく発表されたグレード。最低36ヶ月以上の瓶内熟成を必要とし、さらに最高品質の葡萄畑に送られるグラン・クリュに相当し、かつ厳しい審査を乗り越えた12の畑のみが名乗れるブランドです。 |
カステルフィーノは熟成期間の記載がないため、最もスタンダードな「ノン・ヴィンテージ」クラスに該当すると考えられます。
近年、D.O.カヴァは品質向上に力を入れています。カヴァ・レゼルバ以上の熟成期間の長いランクのものをまとめて「カヴァ・デ・グアルダ・スペリオール」とカテゴリー付しています。
カバ原産地呼称統制委員会では、この「カヴァ・デ・グアルダ・スペリオール」のワインを、2025年までに100%オーガニック化すると発表しています。このようにカヴァは進化し続けています。
おすすめの楽しみ方とペアリング
カステルフィーノ・カヴァ・ブリュットは、そのスッキリとした味わいから、幅広い食事と合わせることができます。
- おすすめの温度:6~8℃によく冷やすのがおすすめです。冷蔵庫で数時間冷やすか、飲む直前にアイスバケツに入れると良いでしょう。
- グラス:泡立ちを楽しむならフルートグラス、香りも楽しみたいならチューリップ型のグラスが適しています。スパークリングワインでも、香りを楽しんだ方が美味しく飲めることが多いです。普段フルートグラスで飲んでいるという方はチューリップグラスもぜひ試してみてくださいね!
- 開栓後:スパークリングワインは炭酸が抜けやすいため、開栓したらなるべく早く(できればその日のうちに)飲み切るのが理想です。残った場合は、専用のストッパーでしっかり密閉し、冷蔵庫で保管しましょう。


ペアリング提案
- 魚介類:オイルサーディンやツナ缶、カルパッチョ、シーフードサラダなど。特にオイル系の魚介との相性は抜群です。
- 軽い肉料理:鶏肉のソテー、焼き鳥(塩)、生ハムなど。
- 揚げ物:天ぷら、フリット、唐揚げなど。泡が口の中の油分をさっぱりと洗い流してくれます。
- 前菜・サラダ:柑橘系のドレッシングを使ったサラダ、ブルスケッタなど。
- 意外な組み合わせ:レビューでは、焼き芋やしいたけチップスといった和風のおつまみとのペアリングも提案されています。塩気のあるスナックとも好相性です。
- 缶詰とのペアリング:オイルサーディンやツナ缶、サバ缶、焼き鳥缶(塩)など、手軽な缶詰フードと合わせるのもおすすめです。
このように、日常の食卓に気軽に登場させられるのがカステルフィーノ・カヴァの魅力です。
まとめ:カステルフィーノ・カヴァは「買い」なのか?
カステルフィーノ・カヴァ・ブリュットは、500円台という価格でありながら、伝統的な製法で造られた、まさに「驚安」なスパークリングワインです。
メリット
- 圧倒的なコストパフォーマンス
- 本格的な瓶内二次発酵製法
- スッキリとした飲みやすい味わい
- 食事やシーンを選ばない汎用性
- ドン・キホーテで手軽に購入可能
デメリット(留意点)
- 香りや味わいの複雑さには欠ける
- 深いコクや長い余韻は期待できない
- 人によっては特有の風味を感じる可能性
結論として、「ワインに深い知識はないけれど、普段の食事や家飲みに気軽にスパークリングワインを取り入れたい」「大人数で集まるパーティーで、コスパの良い泡を用意したい」といったニーズには最適な選択肢と言えるでしょう。一方で、特別な日の乾杯や、ワイン単体の味わいをじっくり楽しみたい場合には、物足りなさを感じるかもしれません。
当サイトのレビューでは残念ながら低い評価となってしまいましたが、このワインの価格と品質のバランスを考えれば、一度試してみる価値は十分にある一本です。ドン・キホーテで見かけた際には、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
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