約200年の伝統と革新が生む美酒:神奈川県松田町の老舗酒蔵『中澤酒造』ってどんな酒造さん?
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先日飲んだお酒「亮(りょう) 特別純米 河津桜酵母仕込 ver.キヌヒカリ 生原酒」がとても美味しくて、その酒造さんがどんなところか調べてみようと思い、まとめてみました!

約200年の歴史のある由緒正しい酒造さんが「中沢酒造」でした。

この記事では、中沢酒造の歴史や特徴、魅力について詳しくご紹介していきます!

中沢酒造ってどんな酒造さん?

神奈川県足柄上郡松田町に位置する老舗酒蔵「中沢酒造」は、文政8年(1825年)の創業から約200年の歴史を誇る酒蔵です。

JR御殿場線の松田駅から徒歩わずか5分という好立地にあり、丹沢の地酒として名高い「松みどり」(漢字では「松美酉」)を醸し続けています。

代表銘柄「松美酉(まつみどり)」は、地元の自然と文化を反映した味わいで、多くの日本酒愛好家に親しまれています。

中沢酒造の歴史

中沢酒造は江戸時代、松田周辺の庄屋を生業とする一方で酒造りをしており、小田原藩の御用商人として出入りしており、お酒を献上したところ、藩主・大久保家より「松美酉(まつみどり)」という銘柄名を賜ったそうです。

この「松美酉」の名について、次のように代々語り継いでいるそうです。

“松”は蔵の横を流れる、酒匂川沿いの松並木を
“美”は松田町の美しい風景と、この美酒を
“酉”は酒壷の形を表し、一文字で酒を意味する

引用:中沢酒造株式会社

創業当初から、地元産の足柄米と丹沢山系の伏流水を使用し、手作業による丁寧な製法を守り続けている酒造さんで、現在は11代目蔵元・鍵和田亮氏が伝統を受け継ぎつつ、新たな挑戦にも取り組んでいらっしゃいます。

特徴と魅力

伝統的な製法へのこだわり

中沢酒造の最大の特徴は、全量手造りにこだわる製法。

昔ながらの麹造りに始まり、「ふね」と呼ばれる伝統的な方法による上槽まで、一つ一つの工程を丁寧に行っています。

厳選した酒米を一粒一粒大切に磨くことから始まる酒造りは、「こびず、おごらず」という素直な姿勢を心掛け、じっくりと時間をかけて醸されています。

この伝統的な製法が、中沢酒造の日本酒に独特の深みと味わいを与えています

地元の恵みを活かした酒造り

松みどりは、厳選された良質の酒米と丹沢山系の清らかな伏流水から造られています。これにより、地域ならではの風味豊かな日本酒が生まれます

また、純米酒と生酒にこだわった酒造りは、地元の自然の恵みを最大限に活かしたものとなっています。

高い評価を受ける品質

「松みどり 純米酒」は、令和5年、東京国税局酒類鑑評会の純米燗酒部門にて優等賞を受賞。

また、日本酒のクチコミサイトsaketimeにて、神奈川の日本酒ランキング2020で1位に輝くなど、その品質は高く評価されています。

さらに「純米吟醸 S.tokyo」は、ワイングラスでおいしい日本酒アワード2021プレミアム純米部門で「金賞」を受賞しました。

代表銘柄

松みどり 純米酒

長野県産の「美山錦」を使って醸された「純米酒 松みどり」は、お米本来の旨味を味わえるお酒。優しい口当たりながらコクとキレもしっかりと感じられ、食中酒として最適です。

その高い品質が評価され、東京国税局酒類鑑評会・燗酒部門で優等賞を受賞した実力派の銘柄です。

純米吟醸 S.tokyo

1909年に発見された幻の酵母、Saccharomyces tokyo NAKAZAWAが11代目 鍵和田 亮の手により奇跡の復活遂げました。

その幻のSaccharomyces tokyo NAKAZAWAを使って醸される「純米吟醸 S.tokyo」はほんのりとした甘みと酸味、そしてなめらかで飲みやすいお酒になりました。

その品質が評価され、ワイングラスでおいしい日本酒アワード2021で金賞を受賞。

よく冷やしてワイングラスで飲むのがおすすめのお酒です。

亮(りょう)シリーズ

11代目蔵元の鍵和田亮氏が手掛ける「亮シリーズ」は、地元松田町への恩返しの気持ちから生まれました。

松田山に咲く河津桜から、蔵元自らが奇跡的に発見した、天然の花酵母を使用し、地元の自然と文化を感じさせる味わいが特徴です。

2025年現在、「亮 ver.キヌヒカリ」は南部杜氏の鑑評会で優等賞を受賞するなど、高い評価を得ています。

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地域との関わり

中沢酒造は地域に根ざした酒造りを大切にしています。

特に松田山の河津桜が咲き誇る2月から3月にかけての「まつだ桜まつり」の時期には、新酒と共に多くの花見客で賑わいます。

また、酒蔵見学も5月、6月、9月、10月に開催しており、酒造りビデオ鑑賞、蔵見学、試飲、土産販売などを楽しむことができます。

1ヶ月前から5日前までに予約が必要で、見学時間は10時〜11時半までとなっています。

まとめ

約200年の歴史を持つ中沢酒造は、伝統的な手法を守りながらも革新的な取り組みを行う、神奈川県を代表する酒蔵さんの一つです。

丹沢の清らかな伏流水と厳選された酒米から造られる「松みどり」は、その品質の高さから多くの賞を受賞し、日本酒ファンから高い支持を得ています。

都心から約1時間という好アクセスの中沢酒造。ぜひ一度訪れて、伝統の味わいを体験してみてはいかがでしょうか。

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