
最近街の至る所でクラフトビールを見かけるようになりましたね!
飲んでみると、いろんな味があって美味しいからハマってる!って人も多いのではないでしょうか?
ハマってはいるけど、ビールの種類がわからない。そういう人も多いと思います。
今日は、そんなクラフトビールでよく見かけるIPAについてまとめてみました!
IPAとは?
IPAとは、India Pale Aleの略で、ホップの風味が強く、苦味が特徴的なビールスタイルです。
IPAは、19世紀にイギリスで醸造されたビールがルーツと言われています。当時イギリスの植民地だったインドへの輸出用に開発したビールで、当時の長い海上輸送中に品質を保つために、多くのホップと高いアルコール度数を利用して、長い海の旅を耐えるために作られたと言われています。

インドにビールを運ぼうとすると腐ってしまったそうよ! 暑くてもビールを保存できるようにホップを大量に加え、アルコール度数を高めたのね!

暑いとビールが美味いよね・・・
キンキンに冷やしてさ・・・

飲みたいだけやん!
IPAの特徴
- ホップの風味: IPAはホップを多く使用し、柑橘系やパインのような香りを持ちます。
- 苦味: 高いIBU(国際苦味単位)を持つため、強い苦味が特徴です。
- アルコール度数: 通常のビールよりも高めで、平均7-10%のABV(アルコール度数)があります。
- 外観: 金色から琥珀色までの色合いがあり、澱みや泡立ちが特徴です。

この香りと爽やかな苦味のバランスがやめられないわ!

飲みすぎて味が同じに感じてきた・・・

アホの子かな?
IPAの種類
English IPA(イングリッシュIPA)
イギリス産のホップを使用した、イギリス生まれの元祖IPAです。アメリカンIPAと比べて穏やかな味わいが特徴です。
- 色と外観: 金色から深いアンバー色で、透明度が高く、泡立ちが良好です。
- ホップの風味: 英国産のホップを使用し、ハーブや紅茶のような香りを持ちます。
- 苦味: 中程度の強い苦味がありますが、アメリカンスタイルに比べると控えめです。
- アルコール度数: 5%から7.5%程度で、飲みやすいバランスが取れています。
- 麦芽の風味: ビスケットや軽いトーストのような味わいがあり、キャラメル風味も感じられます。
代表的なビール
- PUNK IPA(パンクIPA): 創業者ジェームズ・ワットが世界一のIPA(インディアペールエール)を目指して採算を度外視して作ったIPAです。ホップ由来の柑橘系、トロピカルなアロマが漂い、シャープな苦みの後味が特徴です。
- Hobgoblin IPA(ホブゴブリンIPA): 最高級の英国産ホップと、太平洋の遠く離れた海岸から集められた原料を使っているそうです。ジューシーな柑橘と苦みのコンビネーションが楽しめます。

伝統的なIPAって感じかしらね!
American IPA(アメリカンIPA)
American IPAは、伝統的なEnglish IPAを基に、アメリカのクラフトビール文化が発展させたビールスタイルです。特にホップの使用に重点を置き、柑橘系やパインのような風味が特徴です。以下に、American IPAの詳細について説明します。
歴史
American IPAは、1970年代にアメリカで再び注目されるようになりました。特に1975年にAnchor Brewingが「Liberty Ale」をリリースし、Cascadeホップを使用して新たなスタイルを確立しました。その後、1990年代にこのスタイルが本格的に普及し、現在では世界中で人気を博しています。
特徴
- ホップの風味: American IPAは、柑橘系(例:オレンジ、グレープフルーツ)、パイン、フローラル、トロピカルフルーツなどの風味を持ちます。
- 苦味: IBU(国際苦味単位)は40から70で、強い苦味が特徴です。
- アルコール度数: 5.5%から7.5%の範囲で、飲みやすさと強さのバランスが取れています。
- 外観: 金色から浅い赤褐色で、透明度が高く、泡立ちが良好です。
代表的なビール
- Sierra Nevada Torpedo Extra IPA: 柑橘系とトロピカルフルーツのアロマの風味が特徴です。
- Dogfish Head 60 Minute IPA: 60分かけて、60回以上ホップを加える連続ホッピング技術を用いて、豊かなホップの香りを提供します。
- Stone IPA: シトラスやトロピカルフルーツの風味が強く、モルトとの味わいのバランスのいいIPAです。
Double/Imperial IPA(ダブル/インペリアルIPA)
Double/Imperial IPAは、IPAの強化版として知られるビールスタイルで、特にホップの風味とアルコール度数が高く、複雑な味わいが特徴です。以下に、Double/Imperial IPAの詳細について説明していきます。
歴史
Double/Imperial IPAは、1990年代にアメリカで誕生しました。特に、Vinnie Cilurzoが1994年にBlind Pig Breweryで初めてこのスタイルを醸造し、後にRussian River BrewingのPliny the Elderとして有名になりました。
特徴
- アルコール度数: 通常7.6%から10.6%の範囲で、他のIPAと比べてアルコール度数が高めです。
- ホップの風味: 柑橘系、パイン、フルーティーなホップの香りと風味が強く、IBUは60から120程度です。
- 苦味: 強い苦味がありますが、強力な麦芽の甘味によってバランスが取られています。
- 外観: 金色から琥珀色で、外観はぼやけているか濁っていることが多いです、
代表的なビール
- Pliny the Elder: 世界的に有名なDouble IPAで、柑橘系とパインの風味と味をまとめる麦芽の甘さが特徴で、非常にバランスの取れた味わいとなっています。
- Lagunitas Sucks: しっかりしたホップの苦味の中にフルーティーでバランスの取れた味わいが楽しめます。
- Founders Double Trouble: 強いホップの風味と深い苦味が特徴です。

アルコール度数が高いこれがいいなぁ

酔いたいだけでしょ!
Session IPA
Session IPAは、IPAの低アルコール版で、飲みやすさとホップの風味を両立させたビールスタイルです。以下に、Session IPAの特徴や背景について詳しく説明します。
歴史と背景
Session IPAは、2010年頃にアメリカで登場し、特にクラフトビールのトレンドに応じて開発されました。低アルコールで飲みやすいビールが求められ、ホップの風味を損なわずにアルコール度数を下げることで、長時間飲める「セッション」に最適なビールとして生まれました。
特徴
- 色と外観: 金色から薄い琥珀色で、全体として淡い色が特徴です。
- ホップの風味: 柑橘系やトロピカルフルーツの強い風味が特徴で、ホップのアロマとフレーバーは中から高レベルです。
- 苦味: 中から高レベルの苦味がありますが、飲みやすさを重視しているため、IPAに比べると控えめです。
- アルコール度数: 3%から5%程度で、飲みやすさを重視しています。
代表的なビール
- Low Voltage Session IPA: トロピカルフルーツの風味が特徴で、飲みやすいセッションIPAです。
- Beavertown Neck Oil: アメリカをはじめとした8種のホップを惜しげもなく使用したフルーティな風味と程よい苦味がバランス良く味わえます。
Session IPAの魅力
Session IPAは、ホップの風味を楽しむことができながらも、低アルコールで飲みやすいため、長時間の飲み会やセッションに最適です。また、飲みやすさと複雑さのバランスが取れているため、初心者から上級者まで幅広く楽しめます。

無理せず美味しく飲みたい女性におすすめね!

僕は度数が高い方がいいです・・・

・・・・
New England IPA (NEIPA)
New England IPA、通称NEIPAは、特にアメリカのニューイングランド地域で発展したビールスタイルで、濁った外観とフルーティーな風味が特徴です。以下に、NEIPAの詳細について説明します。
歴史
NEIPAの起源は、バーモント州のThe Alchemist Breweryで、2004年にジョン・キミッチが初めて「Heady Topper」を醸造したことに始まります。このビールは2011年に缶詰めされ、広く注目されるようになりました。
特徴
- 外観: 濁った外観が特徴です。色は金色〜オレンジ色で、オレンジジュースのような見た目を持ちます。
- ホップの風味: 柑橘系やトロピカルフルーツの風味が強く、とてもフルーティーでジューシーな香りです。
- 苦味: 伝統的なIPAに比べて苦味が抑えられており、飲みやすくなっています。。
- 麦芽の風味: 口当たりをソフトにするため、タンパク質を多く含む麦芽やオーツ麦などを多く使います。それにより特有の濁りが発生しています。
- 口当たり: 滑らかでクリーミーな口当たりが特徴です。
生産技術
- 酵母: 発酵度や凝集度が低めですが、果実のようなフルーティーで芳醇なエステル香を多く残す酵母を使用しています。
- ホップの使用法: ドライホッピング技術を活用し、発酵中にもホップを加えることがあります。
- 水の化学組成: 通常のIPAに比べて塩化物が少なめな水を用い、苦味を際立たせず、口当たりを柔らかくしています。
代表的なビール
- The Alchemist Heady Topper: NEIPAの代表的なビール。6種類のホップが醸し出す、トロピカルフルーツの風味が特徴です。
NEIPAの魅力
NEIPAは、フルーティーでジューシーな風味と滑らかな口当たりが特徴で、伝統的なIPAとは異なる新しい飲み心地を提供しています。また、濁った外観が特徴で、ビジュアル面でも注目されています。

とても新しいビールなのね!

ホップにまみれたい
国産の代表的なIPAビール
- ヤッホーブルーイング インドの青鬼
- 特徴: 柑橘系とフルーティーな香りが特徴で、7%のアルコール度数。日本のクラフトビールの先駆けとして知られています。
- サッポロ HOPPIN’ GARAGE ホッピンIPA
- 特徴: 米国産と日本産のホップを組み合わせたフルーティーな柑橘系の香りが楽しめます。
- ベアードビール スルガベイ インペリアル IPA
- 特徴: 高アルコール度数8.5%で、複雑なホップの香りが特徴。瓶の中で2次発酵させる製法を採用しています。
- COEDO 毬花
- 特徴: 日本のセッションIPA。大量のホップを使用することで、4.5%と抑え気味なアルコール度数ながらも軽やかな飲み口の中に、ビターでシトラスな香りを楽しめます。
- オリオンビール 75BEER IPA
- 名護の醸造家が素材にこだわって作ったビール。アメリカ産の5種類のホップと名護産のシークアーサーを使用。発酵中にもホップを追加することで生まれる、パンチのある苦みと複雑な香りが楽しめます。

日本のIPAもとても美味しいわ!

飲みすぎて味が同じに感じる・・・

やっぱりアホの子だったか・・・
まとめ|芳醇なホップの香りと苦味が楽しめる
今日はIPAについてまとめてみました!
イギリスからインドへの輸送を可能にするための工夫から生まれたのがIPA。
大量のホップを使うことによって豊かな風味を産み、強めのアルコールと爽やかな苦味、甘味との絶妙なバランスが元々のIPAの特徴でした。
そこから、低アルコールのセッションIPAなど、特徴的なIPAがどんどん派生してきています。
IPAの歴史に触れながら、美味しいIPAを飲みましょう!

IPAが飲みたくなったわ!

アルコール入っていればなんでも・・・

それは人としてダメだろー
